2017-04-23 20:00 | カテゴリ:ヘリコプター
昨年末に、3Dジャイロの誤動作と思われるトラブルで、Caliber3の3ブレード機を失ってしまい、手持ちの30クラスの練習機が無くなってしまいました。
そこで、通常の2枚ブレードでスタビライザー仕様のCaliber30 Sports M2バージョンを製作することにしました。

(00機体の完成写真)
00_完成画像



これから、この機体の製作と調整を書いていきます。
製作開始早々に、UBECの異常動作に見舞われ、余計な時間と手間がかかりましたが、いよいよ製作開始です。


続きはこちらで、、、、


この機体は、「半完成キット」です。


(01製品パッケージ)
01_製品パッケージ

スワッシュプレートは、ガタの無い金属製です。

(02金属スワッシュ)
02_金属製スワッシュ


ローターヘッド周り、メインフレームとサーボマウント、テールロータードライブ、メインギアと二次ドライブギアなどが工場完成としてセットされてきます。
あとは、テール部分をメインフレームに差し込んで、エンジン搭載、サーボ搭載とリンケージを組み、調整すれば「完成」となるわけですが、工場組み立て部分の「正確さのレベル」、マニュアルの「不親切さ」があり、そうは問屋が卸しません。

私が組み立て前のチェックで気づいた点が、いくつかありました。

メインローターグリップ部の取り付け不良
*スライドブロック部のシーソー取り付け部のワッシャー付け忘れ
*メインフレーム部分のねじの締め付け不良
ローター周りのリンケージの未調整
*スワッシュ上下動の渋さ(組みあがっているが未調整)

などありました。

メインローターグリップの取り付け不良は、ワッシャーの入れ忘れと思われましたが、グリップを外せなかったので、メーカーに言って交換してもらいました。
メインローターのリンケージの未調整は良いのですが、参考の設定の長さが説明書にも記載がなく、ゼロから設定するのが大変でした。

(03グリップの不良ビデオ)


こんなローターグリップで初心者が気づかず飛ばしたらすごい振動で、墜落かもしれません。

その他、ワッシャーの入れ忘れは、念のため可動各部をチェックして発見し、手持ちのワッシャーを入れました。

(03_ウォッシュアウト1)
03_ウォッシュアウト1

(03_ウォッシュアウト2)
03_ウォッシュアウト2


半完成のキットは、細かな所や面倒な部分が完成した状態で届くので、良い気もしますが、「完成部分」の完成度が低いと、それを分解して、再度組み立てるという二度手間で、経験者としては結局キットを位置からくみ上げたほうが楽ですし、確実かと思いました。

さて、組み立ては、説明書の手順で進めます。
既に完成されている部分も、ネジの締め付けや部品の過不足、動作状態のチェックなどをしながら、説明書と比較して、組んでいきます。
特にメインフレームのねじは、再度増し締めをしておきます。

私は、一旦ヘッドを外し、メインマストを抜いて、各ギアの回転を確認しました。
燃料タンクの口金部分はバリを削って滑らかにします。

(04燃料タンク1)
04_燃料タンク1


また、燃料タンクの中のパイプもいったん抜いて、取り付け状態を確認します。
飛行中にパイプが抜けて、エンスト、不時着、は困りますから。

(04燃料タンク2)
04_燃料タンク2


エンジンは、手持ちのOS37Hです。
先日、オーバーホールして、ベアリングなどを交換しておきました。
マフラーなんですが、キットに付属していることを知らないで、Funtechの37用を購入してしまっていました。(もったいない)
前回のCaliber30(3ブレード)の時もそうだったのですが、マフラーが、燃料タンクと2-3mmくらいしか離れていないので、安全のため、マフラースペーサで6mmほどかさ上げしていきました。
また、そうすると、スロットルリンケージが、マフラーと干渉するので、スロットルリンク部を5mmほどかさ上げしました。

(05エンジンマフラーかさ上げ)
05_エンジンマフラーかさ上げ


(05タンクとの隙間)
05_タンクとの隙間


組み立ては特に問題なく進みます。
テールのラダーサーボのリンケージは、長いピアノ線ですが、テールローター接続部は、ユニバーサルボールリンク仕様になっていますが、サーボホーン側は、クランク状になっていて、それをサーボホーンに差し込む仕様です。
これは一昔前の仕様なので、ここはリンケージロッドを切り、別のユニバーサルボールリンクを真ちゅうパイプでつないでおきました。

(06ラダーサーボロッド1)
06_ラダーサーボロッド1

(06ラダーサーボロッド2)
06_ラダーサーボロッド2

(06ラダーサーボロッド3)
06_ラダーサーボロッド3


エンジンコントロールのリンケージを調整します。

(07_スロットル)
07_スロットル

エンコンサーボのニュートラルを出し、その時にエンジンスロットルの中央部のメモリ3個の真ん中のメモリに合わせてロッドの長さを調節します。

(08_エンコンリンケージ)
08_エンコンリンケージ

この時、エンコンサーボのホーンとリンケージロッドとエンコンスロットルがそれぞれ90度となるようにします。
その後、送信機のエンコンサーボのトラベルアジャストで、ハイとローの限界点を設定します。

ここまでは、簡単にできると思います。


さて、ローター周りのメカの搭載とリンケージを進めます。
サーボとサーボロッドを所定の長さで事前に調整し、あとは、サーボと各舵のリンクを現物合わせで、調整します。
この時、両引きタイプのリンケージなので、サーボやリンクに無理がかからないように、十分に時間をかけ、調整します。

サーボを説明書に従ってマウントします。
リンケージロッドは、説明書に記載されている寸法でボールリンクを両端にねじ込んで準備します。
今回のキットでは、寸法の指定がありませんので、実際にサーボをマウントし、ヘリのリンケージに現物合わせでロッドを調整します。
サーボは、少しぐらつくくらいで仮固定して、リンケージに無理な力がかかっていないかを確認し、最終確認後にしっかり固定します。

これから、ヘリのリンケージの初期設定の方法を詳しく説明します。

1)サーボのニュートラルを出します。

送受信機の電源を入れて、送信機の各種設定をすべて初期値にリセットします。
送信機のトリムも中央に設定し、レバーも中央にします。
スロットルレバーも50%出力の位置にします。
これでサーボの位置がニュートラルになりました。

2)サーボホーンの位置をニュートラルに合わせる。

一旦、サーボホーンを取り外し、リンケージの基本中立位置に最も近い位置にサーボホーンを取り付けます。
この時、ちょうどニュートラル位置にサーボホーンが取り付けられないときは、後程送信機の方で調整しますので、そのままにします。

(09_サーボホーン)
09_サーボホーン


3)以下の点を確認する。

この時点で、スワッシュプレートを駆動する3個のサーボのニュートラルの位置と、リンケージロッドが接続されている、ヘリのクランクまでが、90度、かつメインマストと90度か並行、となっていることを確認します。


(10_基準のニュートラル)
10_基準ニュートラル


反対側のリンケージも同様です。


(10_基準のニュートラル2)
10_基準ニュートラル2


4)スワッシュの傾きを修正

このニュートラル状態で、スワッシュプレートの傾きを確認します。
おそらく、スワッシュは前後左右に多少傾いていると思います。
この傾きを修正しますが、サーボやリンケージロッドは、ニュートラルのままで、リンケージとスワッシュを接続している三本のボールリンクのリンケージの長さを伸ばしたり縮めたりして調整します。
私の場合は、ボールリンクの根本間の距離が、約30mmとしました。

(11_スワッシュ傾き修正)
11_スワッシュ傾き修正

三本のボールリンクの長さを慎重に調整し、スワッシュが水平になるようにします。
マニュアルでは、エレベータで28mm、エルロン、ピッチで23mmと書いてありましたが、この三本は基本的には同じ長さですので、ミスプリントかと思います。
これでニュートラル時にスワッシュが水平になりました。

5)ウォッシュアウトアームの傾きを修正

次にスライドブロックについているウォッシュアウトアームが二本ともそろって水平になるように、なおかつ、スタビライザーバーが水平になるように、二本のボールリンクの長さを調整します。

(12_ウォッシュアウト)
12_ウォッシュアウト2

直角方向から見た写真です。
スタビライザーバーのボールリンク部が一直線になるようにします。

6)シーソーの傾きを調整

次に、ローターヘッドに付いているシーソーの傾きを調整します。
このシーソーは「へ」の字に曲がっていますが、メインローターにつながっているボールシンクが、スタビライザーのリンク部分と水平になるように、図のリンケージの長さを調節します。

(13_シーソー)
13_シーソー

7)メインローターのピッチ調整

この段階まで調整すると、メインローターのピッチが、ゼロにはなっていないと思いますので、今度は、短いリンケージを調整して、メインローターのピッチがゼロになるようにします。
この時は、ピッチゲージを使用して、正確に測定してください。

(14_メインローターピッチ)
14_メインローターピッチ


8)最終確認

これで。一通りリンケージの調整が出来ましたが、サーボを暫定的に動作させてみて、メインローターのピッチが、規定の角度分動作するかを確認します。
Caliber30の場合は、-10度から+12度以上の動作角度が求められています。
もし、この時点で、動作角度が不足する場合、

*マイナスの量が不足の場合、(4)のスワッシュの傾きを調整したリンケージを3本とも2-3mm短くする。

*プラスの量が不足の場合は、2-3mm長くする。

事で、対応します。

しかし、ここを変更すると、すべてがズレてきますので、(3)以降の調整を再度行い、(8)の最終確認で、メインローターのピッチが所定の範囲になるまで繰り返して調整します。

9)その他の確認調整

あとは、エンジンの出力を伝えるドライブギアとメインローターのギアのバックラッシュを調整します。

(15_ギア調整)
15_ギア調整

また、ジャイロの搭載スペース、UBECの搭載スペースを確保しておきます。

(16_ジャイロ台)
16_ジャイロ台

(17_UBEC台)
17_UBEC台


UBECは、安心な依然と同様のホビーウィング社製にしました。

(18_UBEC)

19_Hobbywing_8A.jpg


とりあえず基本的なサーボの取り付けと、リンケージのニュートラルが取れました。
次回から、受信機やジャイロ、電源部分の取り付けと配線を行った上で、一番大切な、メインローターのピッチ設定を行っていきます。




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